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10月4日の音響業務における主催側対応と安全管理について(記録・注意喚起)

■ はじめに

本記事は、2025年10月4日に外部主催の屋外イベントにて音響業務を担当した際、現場の運営体制や安全管理に複数の問題が見られたため、その記録および注意喚起を目的として公開するものです。

特定の個人・団体を誹謗する意図は一切なく、今後同様のトラブルや損害が発生しないよう、関係するすべての方々への共有と改善を願って記しています。

■ 当日の経緯

当日は、外部主催団体からの依頼により屋外イベントの音響を担当いたしました。しかし、現場では主催・運営側の対応に複数の不備があり、音響スタッフや機材への配慮、安全管理面で深刻な問題が発生しました。

■ 現場で発生した主な問題

1. スタッフ対応および機材の扱い

●音響スタッフに必要な情報が共有されておらず、準備段階から当日の進行にかけて、業務上の支障が生じる場面が見られました。
●音響スタッフが善意で持参した私物機材が適切に扱われず、損傷が発生しました。
●機材への配慮を欠いた行為が見られ、一部機材については後日メンテナンスや代替機材の手配が必要となるなど、追加の工数・費用が発生しました。

2. 指揮系統の混乱

●主催・運営関係者が独自に音響面での指示を行うなど、進行体制に混乱が見られました。
●音作りの途中で主催・運営関係者が独自にリハーサル終了の判断を行うなど、技術担当者の判断が十分に尊重されない場面もありました。

3. 安全面での不備

終演後、雨足が強まる中、当初テントで保護されていたコンセント類や電源機材が、主催・運営側の判断によりテント撤去を優先された結果、露出状態となりました。そのため、一時的に感電や機材破損の危険が生じる状況となりました。

幸い、弊社スタッフが現場で状況を確認し、コンセント類や電源機材を移動の上、急遽近隣店舗にてタオルなどを購入して応急処置を行い、被害の拡大を最小限に防ぐことができました。しかしながら、本来であれば主催・運営側による事前の安全計画や撤収手順の確認によって防止可能であった事態と考えます。

■ その後の対応

後日、現金書留にて当初お約束の報酬はお支払いいただきました。しかしながら、同封されたお手紙には、当日の安全管理上の不備やスタッフ・機材への配慮不足についての謝罪や言及は一切ありませんでした。

なお、当日発生した物品購入等含め、現場責任者にはその場で報告・確認済みであり、認識されている事項です。

最終的に、機材費・人件費・代替対応費を含め、約10万円程度の損害が発生しました。

■ 本件を通じて感じたこと

今回の事例では、主催・運営側における

・安全配慮の不足
・専門スタッフへの理解と敬意の欠如
・指揮系統の不明確さ

といった複数の要素が重なり、結果として現場トラブルの発生につながりました。これらはいずれも、適切な事前準備と情報共有によって防げた事象であると同時に、イベント運営において今後改めて意識すべき重要な点と感じています。

■ おわりに

本件の公開は、相手を非難するものではなく、今後同様の被害やトラブルを未然に防ぐことを目的としています。イベント運営に携わるすべての方々に、「安全配慮」「専門スタッフへの敬意」「明確な指揮系統」この3点の重要性を改めて共有し、再発防止に繋げていただければ幸いです。

弊社では、今後も誠実かつ安全な現場運営を心がけ、音響業務を通じて安心して作業できる環境づくりに努めてまいります。本件が、同様の現場で活動する方々の参考となり、より良い運営体制づくりの一助となることを願っています。


株式会社FAH
代表取締役 村瀬 宏志

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