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編曲を制作会社や編曲家、アレンジャーに依頼するときのポイントを解説!

編曲を制作会社や編曲家、アレンジャーに依頼するときのポイントを解説!

「楽曲制作」に力をいれている、もしくはもっと力をいれていきたいと考えている方の中には、「編曲(楽曲アレンジ)」がうまくいかない、金銭面や環境面で限界があり機材の確保が難しいなど、編曲に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが制作会社や編曲家、アレンジャーへの編曲依頼です。

本業の方たちは、豊富な知識と経験をもとに、さまざまな機材を駆使しながら楽曲をより魅力的に仕上げてくれるため、作品のクオリティが数段アップするかもしれません。

ですが、依頼を行うときには、注意しなければならない点がいくつかあります。

依頼の仕方次第では、自分のイメージとは異なる楽曲に仕上がる恐れがあるため、ここで編曲依頼をするときのポイントを確認しておきましょう。

編曲を依頼するときの流れ

楽曲制作ソフト使用しているパソコン
編曲依頼の流れを以下4つのステップに分けて解説していきます。

Step1.制作会社や編曲家、アレンジャーを探す
Step2.デモ音源や資料を渡す
Step3.ラフアレンジを確認する
Step4.完成

上から順に確認していきましょう。

Step1.制作会社や編曲家、アレンジャーを探す

まずはどこに(誰に)依頼するのか検討しましょう。

一般的には楽曲制作や編曲を主流で行っている制作会社、もしくは個人で活動している編曲家やアレンジャーに依頼することが多いです。

最近では、SNSを通して依頼を行うケースもあるようですが、料金やクオリティはピンキリです。自分にとってベストな選択が出来るよう、やりたいことや不安に思っていることがある場合は、事前にまとめて質問してみるのもよいでしょう。やり取りの中で依頼先の強みや特色も見えてくることがあります。

ご自身の中で比較・検討した中で「ここにお願いしたい!」と思えるところへ依頼しましょう。

Step2.デモ音源や資料を渡す

編曲依頼の際は、楽曲のメロディなどが分かるデモ音源や資料を渡すのが主流です。

依頼先によって求められる内容は異なります。例えば、「鼻歌の録音などメロディが分かればOK」「BPMやコードが分かるデータが欲しい」「コード譜やメロ譜など譜面が必要」など様々です。

また、多くの場合は、デモ音源に音質を求められることはありません。メロディや演奏が聴き取りにくいほどの雑音が混ざっている場合は別ですが、スマートフォンのボイスメモアプリなどを使用すれば、難しい録音機材などを使用することなくデモ音源を作成できます。

いずれにしても依頼先へ用意する内容をしっかり確認したうえで、必要なデータを準備して渡すようにしましょう。

Step3.ラフアレンジを確認する

音源の確認作業風景
ワンコーラス制作した段階や一つの楽器のアレンジが終わった段階でラフアレンジをもらえる場合があります。制作方法によっては打ち込みでラフアレンジを確定した後、生音に差し替えるレコーディングを行うこともあります。

ここで確認を怠ってしまうと、イメージ通りの楽曲に仕上がらない可能性がある上、後々になってトラブルを招くきっかけにもなってしまいます。

もし、イメージと異なるものが仕上がってきた場合は、依頼先へ率直にその旨を伝えましょう。「こうしてほしい!」という意見を具体的に伝えることで、完成形のイメージをより共有することができます。

なお、依頼金額が低価格の場合は、このフェーズをカットされる場合があります。

Step4.完成

ラフアレンジを確認して特に問題がなければ、依頼先にて各楽器の音色をブラッシュアップして完成データを作成していきます。

ミックス時には調整が出来ない、あるいは調整が難しい直接的な音の質感や音運び、音色はここで決定します。完成データはしっかり確認して、問題なければデータを受け取りましょう。

編曲依頼の相場

ライブ風景
編曲依頼の料金は率直に言うとピンキリです。

ざっくりお伝えすると以下のような相場になります。

項目相場
ココナラ3万~5万円
編曲家に個人で依頼5万~15万円
制作会社に個人で依頼10万~30万円


中には1万円〜という低価格で編曲を行ってくれる制作会社や編曲家、アレンジャーも存在しますが、出来るだけ工数をかけないように打ち合わせの時間を設けられていなかったり、リテイクを受け付けていなかったり、制作で使用する楽器やプラグインソフトの品質が高くなく、演奏技術や打ち込み技術が乏しいこともあります。

大切な楽曲を編曲依頼したにも関わらず最終的に納得のいく作品に仕上がらない可能性があるので、低予算で依頼する場合には気をつけましょう。

編曲を依頼するときのポイント

DTM作業をしている男性
制作会社や編曲家、アレンジャーに編曲を依頼するときのポイントを5つ紹介します。

アレンジイメージの参考曲があれば伝えよう

編曲依頼を行う際は、楽曲の音源データとともにアレンジイメージの参考曲を伝えましょう。

制作会社や編曲家、アレンジャーは楽器の編成や音色に関する情報を必要としているケースが多いです。なぜこの曲を選んだのか、イメージを具体的に答えられるようにしておきましょう。また、楽器編成については、どんな楽器を使っているのかまで調べて細かく伝えられるとベストです。

事前にイメージのすり合わせができていないと、その後のリテイクに時間や費用がかかってしまう恐れがあるため、編曲に入る前に細かい要望を伝えてしっかり共有しておきましょう。

著作権の確認は必ずしよう

自分で作曲した楽曲の場合、著作権は自身に帰属し、同時に著作権者となります。そのため、自分の意志によって編曲を依頼することは可能ですが、編曲を依頼した依頼先にも二次的著作物に対する著作権が発生します。

この時、著作権の中の「財産権」については譲渡していただく方法等がありますが「人格権」に関しては著作者に帰属するため譲渡はできません。そのため、例えご自身の作曲であったとしても、編曲者の人格権には抵触しないよう使用する必要があります。どうしても編曲した楽曲の使用に関して気になる場合は著作者人格権の不行使を契約書に盛り込んで、権利についてしっかりと明確化しておくと安心でしょう。

注意が必要なのは、第三者が作曲した楽曲の編曲を依頼する場合です。この場合、作曲の著作権者に編曲の許諾申請が必要となります。有名な楽曲の場合、著作権者は音楽出版社になっていることが多いため、音楽出版社へ許諾申請を行いましょう。それ以外の場合は著作権者=著作者になっていることが多いため、作曲したご本人様へ許諾申請が必要となります。

また、許諾申請をする場合「どの曲を」「何の目的で」「どのような楽器編成で演奏するか」などを伝えられるようにしておきましょう。

いずれにしても権利関係が曖昧な状態だと後々トラブルに発展する恐れがあるので、書面もしくはメール等の文面で楽曲の取り扱いについて残しておくことをおすすめします。可能であれば契約書や覚書など、法的な効力を持つかたちで取り交わすことをおすすめします。

極端に低価格で受注している場合には要注意

注意を促す写真
編曲を制作会社や編曲家、アレンジャーに依頼する場合、費用面が特に気になるポイントかと思います。本記事内でも何度か紹介していますが、低価格で受注している制作会社や編曲家、アレンジャーの場合、しっかりとした打ち合わせの時間を設けられていなかったり、アレンジの修正依頼を受け付けていなかったり、演奏技術や打ち込み技術が乏しく、一般的な音源と比べるとチープなサウンドで作品完成となるケースがあります。

また、編曲の経験そのものが少なかったり、各ジャンルのアレンジに必要な専門知識に精通していなかったりするケースも考えられます。正式に依頼する前に過去に編曲された音源のサンプルなどが試聴できる場合には、サウンドの質感などを含めて確認するとよいでしょう。

高い技術や専門知識が必要な上、膨大な工数が発生する編曲を低価格で受注できるには何らかの理由があります。低価格帯だからと言って全ての制作会社や編曲家、アレンジャーに不安を覚える必要はありませんが、低価格で受注している理由を確認した上で正式に依頼するか検討することをおすすめします。

修正回数を確認する

多くの場合、ラフアレンジの確認とあわせて修正依頼を受け付けています。しかし、無料で修正できる回数には上限が設けられているケースや修正を依頼するタイミングによっては有償になってしまうことがあり、注意が必要です。

また、中には修正を受け付けていないケースもあります。何度打ち合わせを重ねたとしても、楽曲の方向性にズレが生じてしまうことは珍しくないため、修正の有無および回数については依頼前にしっかり確認しておきましょう。

納品データの種類についても確認しよう

マイクとヘッドホンの画像
編曲依頼した楽曲の完成データはその後の使用方法によって、データの数や形式が異なります。

例えば、完成データを基に歌のレコーディングを行い、その後にミックスやマスタリングを行う場合には各楽器毎にデータを書き出していただく必要があります(これを通常「パラデータ」といいます)。

それに対して、ライブでカラオケ音源として使用するだけ、スマホやPCで再生できれば問題ない場合、全部の音が鳴っている1つのデータでいただく必要があります(これを通常「2MIXデータ」といいます)。この場合、ラフミックスまで行ってくださる制作会社や編曲家、アレンジャーもいますが、「編曲(楽曲アレンジ)」と「ミックス」「マスタリング」はそれぞれ音楽的専門性が異なるため、別料金が発生することが一般的です。この点も依頼時に確認しましょう。

また、サンプリングレート、ビットレートに関しても確認しておきましょう。

一般的に音声の場合はCD規格と同じ「44.1kHz」になりますが、音声+映像の場合は「48kHz」、ハイレゾ音源であれば「96kHz」と異なります。

こちらも先述の通り、その後の使用方法によって変わってくるのでレコーディングが控えている場合にはエンジニアさんへ確認しておきましょう。

なお、MIDIデータの納品に関しては、オプションとして有料となる場合やMIDIデータの納品そのものを受け付けていないケースもあります。通常、アレンジ完成後にMIDIデータが必要になることはないですが、何らかの理由で必要な場合は事前に確認しておきましょう。

feel at home Musicの編曲について

スピーカーが並んでいる写真
当スタジオも編曲依頼を承っておりますので、ぜひご検討ください。

編曲のみならず、作詞・作曲からご依頼いただくことも可能です。更にはアレンジした楽曲のボーカルレコーディング、ミックス・マスタリング、その後のジャケット制作や流通配信販売なども承ることが可能です。

「アコギだけ」「ピアノだけ」など1トラックの制作からフルアレンジまで、ジャンルもポップス、ロック、アニソン、アイドル、アコースティック、ボサノヴァ、ジャズ、クラシックなど、さまざまなジャンルにアレンジすることが可能です。

編曲費用について

編曲(トラック・パート制作)
19,800円~/1パート
編曲(フルアレンジ)
59,800円~/1曲
※編曲の料金は、楽曲の編成や制作方法により異なります。

打ち合わせ・修正回数、クオリティについて

当スタジオでは打ち合わせの回数について上限を設けておりません。また、アレンジの修正回数は2回までは無料、3回目以降は有償となります。

ご要望に対しての言語化が難しい場合や専門知識が乏しい場合でも、一つ一つ丁寧にヒヤリングさせていただいておりますので安心してご相談ください。

更に、当スタジオで行う編曲ではギターやベース、ドラムやパーカッションなどを中心に生音でアレンジを行います。ご希望によっては弦楽器、木管楽器、金管楽器などの旋律も生音でアレンジが可能です。

各パートの演奏は有名アーティストをサポートしているミュージシャンをはじめ、ライブやレコーディングで活躍しているミュージシャン、音楽大学卒業の演奏家など確かな腕を持ったプレイヤーが担当します。業界内だけではなく一般の方でもメジャークオリティの作品を制作したい方には是非、当スタジオのご利用をご検討ください。

まとめ:編曲は楽曲制作にとってキーになる

楽曲スタジオの写真
今回は、編曲依頼を行うときに意識すべきポイントについて解説しました。本職の方へ依頼することで、曲の個性が際立ったり、自分では気づかなかったような意外な一面を感じたりすることができるかもしれません。

そのため、ご自身で編曲ができる方にもおすすめです。

ただし、依頼方法を誤ってしまうと、イメージ通りの作品にならない可能性があるため、注意しましょう。後悔しないためにも、編曲依頼を行う際は今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

最後に、当スタジオでは先述の通り楽曲制作のご依頼も承っております。編曲のみならず、作詞、作曲からレコーディング、ミックス・マスタリングなど音楽に関わることを幅広くサポートしております。

楽しく、安心して、高品質なサウンドを制作されたい方は是非とも「feel at home Music」のご利用をご検討ください。

※当スタジオでご提供しているサービスはこちら



(文/村瀬 宏志)

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